1954-04-26 第19回国会 参議院 外務委員会 第25号
これは非常に重要な問題で、我が党がためにするのではなしに、はつきりアイゼンハワー大統領が、アメリカのとつておる一九四七年以来のトルーマン政策のロール・バツク政策、封じ込め政策、或いはアイゼンハワーの巻き返し政策、或いは最近の周辺作戦、ニユールツク作戦というようなものが時来らばこの問題を武力によつて解決するというふうにヨーロツパが見ている。
これは非常に重要な問題で、我が党がためにするのではなしに、はつきりアイゼンハワー大統領が、アメリカのとつておる一九四七年以来のトルーマン政策のロール・バツク政策、封じ込め政策、或いはアイゼンハワーの巻き返し政策、或いは最近の周辺作戦、ニユールツク作戦というようなものが時来らばこの問題を武力によつて解決するというふうにヨーロツパが見ている。
最近のアメリカのやはり封じ込政策から、ロール・バツク政策、更に周辺作戦というようなことで、大体アメリカ本土にどんどんやつて、あとは原爆の前進基地でやるような作戦の一環を担つ行くという点は、くれぐれもこれは危険です。この点では今日は時間がありませんから、一つ誰か係のかたに、研究をされた人に来てもらつて、そこでやりたいと思います。
私は池田さんが非常に頑張られて三十二万五千を押し付けられたときに、ナッシユは日本の佐藤賢了だといつて非常に憤激されて反撃されたということを聞きましたが、こういうような情勢の変化の中で、アメリカのロール・バツク政策というものは、アメリカだけが原爆を持つている、アメリカだけが水爆を持つているとき初めて可能なわけなんです。
(拍手)今こそ、日本の再軍備は、戸締りのためにでもなく、自衛のためにでもなくて、アメリカのローリング・バツク政策の、それから強要せられたる傭兵再軍備以外の何ものでもないということがここに露呈せられたことを、われわれは遺憾しごくに存ずるのであります。もしこれに屈服するといたしまするならば、国力に相応して自衛力を漸増すると称し、国民を偽つて参つた吉田内閣の責任はきわめて重大であると存じます。
アイゼンハウアー大統領のロール・バツク政策が、日本にいかなる影響を与えるかも、重大なる不安の一つであります。第三次世界戦争に関する総理大臣の楽観的見通しにもかかわらず、原爆の脅威は依然として去らない。かかる内外の危局に対処して、なおかつ日本の独立と平和と安定とを約束するような経論を盛つた積極財政を国民は期待しておつたのであります。
御承知のように、ダレス長官は民主党の外交政策に不満を述べて、強硬政策、即ちロール・バツク政策を唱えております。これをアジアに適用する場合は、アジアはアジア人に戦わせるということであり、日本に一層の軍備拡張を強要することであり、進んで満州を爆撃し、日本軍を朝鮮その他の戦域に送り込む危険さえもあるのではないかと杞憂されます。
トルーマン大統領の下での対ソ政策が封じ込め政策の程度であつた場合には、まだ我々はそう深刻に国連協力の問題について考える必要はなかつたと思うのですが、アイゼンハワー元帥がいわゆるロール、バツク政策、これをスローガンにして今度選挙に立たれ、そして大統領に当選されましたが、今後このロール、バツク政策、それからアジア人はアジア人に戦わせろ、こういうように、アメリカの対ソ政策、或いは朝鮮に対する政策が変つて来